「新しいお客様を増やしたい」「商品の魅力をもっと伝えたい」。そのような販路開拓を考えている小規模事業者が、検討したい制度の一つが小規模事業者持続化補助金です。
この記事では、一般型・通常枠を中心に、対象者や使い道、申請前に整理したいポイントをご説明します。
制度情報の確認日:2026年10月21日。以下は第20回公募要領を踏まえた概要です。申請時には最新の公募要領をご確認ください。
小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者等が、自ら作成した経営計画に基づいて取り組む販路開拓等の経費の一部を支援する制度です。販路開拓とあわせて行う業務効率化も対象になり得ます。
計画づくりでは「何を購入するか」に加え、「誰に、何を、どのように届けるか」を整理しましょう。例えば、新しい顧客層へ商品を紹介する取組なら、顧客の特徴、商品の強み、販売方法まで具体的に考えると、施策の目的が明確になります。
対象となる事業者は?
個人事業主や法人などが対象になり得ます。小規模事業者に該当するかは、業種と常時使用する従業員数などによって判断されます。
- 商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く):5人以下
- 宿泊業・娯楽業:20人以下
- 製造業その他:20人以下
人数だけで申請できると決まるわけではありません。従業員の数え方、法人の資本関係、過去の補助金利用状況なども確認が必要です。また、一般型・通常枠では申請時点で事業を開始していない創業予定者は対象外です。
補助額と使い道の基本
第20回一般型・通常枠の基本の補助上限は50万円、補助率は3分の2です。要件を満たす特例による上乗せ等もあります。
対象経費には、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費、新商品開発費、機械装置等費などがあります。ただし、経費区分ごとの制限や対象外となる支出もあるため、予定している取組と見積内容を照合しましょう。
計画を整理する際には、次の順番で考えることをおすすめします。
- 今の集客・販売で困っていることを書き出す
- 新しく届けたい顧客を決める
- 顧客に伝える商品の強みを整理する
- 実施する施策と必要経費を具体化する
- 成果をどの数字で確認するか決める
申請前に準備しておきたいこと
まずは、自社の売上、主な顧客、商品・サービスの強みを整理します。そのうえで、取り組みたい施策、予算、実施時期を一枚にまとめてみましょう。
相談時には、次のような資料があると計画の検討を進めやすくなります。これは相談準備の目安であり、申請に必要な書類の一覧ではありません。
- 現在の事業内容や商品が分かる資料
- 売上や経費の状況が分かる資料
- 取り組みたい施策のメモ
- 予定している支出の見積書や料金資料
- 実施したい時期と、その理由
申請にはGビズIDプライムと、地域の商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)の準備も必要です。申請書類は事業者の状況や特例によって異なるため、公募要領の提出書類一覧で確認してください。
第20回公募の予定と注意点
- 申請受付開始:2026年11月5日
- 事業支援計画書(様式4)の発行受付締切:2026年12月4日
- 申請受付締切:2026年12月15日17時
様式4の受付締切は、申請締切より前です。事業所の所在地を管轄する商工会・商工会議所へ、余裕を持って相談しましょう。予定は変更される場合があります。
採択された後も手続きが必要です
採択と交付決定は別の段階です。採択後には、見積書等の提出や内容確認を経て、交付決定を受ける手続きがあります。交付決定日より前の発注・購入・契約等は補助対象外となるため、実施時期に注意してください。
事業完了後には実績報告や精算払いの手続きがあります。補助金は後払いのため、入金までの支払いを含めた資金計画を立てておく必要があります。
見積書、契約書、請求書、支払記録、実施内容が分かる資料などを、取引ごとに整理して保管しましょう。
計画を考えるときの具体例
例えば、地域の店舗が新しい顧客層の開拓を考える場合、「チラシを作る」だけでは施策の目的が伝わりにくくなります。
「近隣に住む子育て世帯へ、持ち帰り商品の利用を広げたい。そのために商品構成を見直し、利用方法が分かる案内を届ける」というように、顧客・商品・販売方法をつなげて整理してみましょう。
さらに、問い合わせ件数や対象商品の販売数など、実施後に確認する数字を決めておくと、取組の振り返りにも役立ちます。この例は計画の考え方を示すもので、採択や経費の対象性を保証するものではありません。
補助金の申請準備をご相談ください
行政書士法人テンポートでは、事業の内容や取り組みたいことを伺い、制度との適合性、事業計画、必要な準備を整理します。
計画は、お客様ご自身の考えをもとに作成します。支援内容と費用、役割分担を事前にご案内し、ご契約の範囲に応じて申請準備や採択後の手続きを支援します。
「自社が対象になるか知りたい」「何から準備すればよいか分からない」という段階でもご相談ください。初回相談は無料です。
公式情報・参考資料
本記事は制度の概要と準備の考え方を紹介するものです。採択・交付・受給を保証するものではありません。申請時には最新の公募要領等をご確認ください。